今週の候補・監視銘柄|2026年10月第2週 西武HDは上放れ待ち

今週の候補・監視銘柄
2026年10月9日終値までのJPX総研提供の日次株価データを基準に、日本株全市場を走査しました。各銘柄を「現在の段階」で整理し、確認が必要な点を掲載します。株価の未来情報は使用していません。

今週の結論

株初心者の方や、毎日多くの銘柄を調べる時間がない方に向けて、上がる株の探し方を底練り・上放れという段階別に整理します。明日上がる株を断定する記事ではなく、次の取引日に確認すべき条件を示します。

安値圏での値固めを確認する「① 底練り中」では、ゴールドウイン(8111)を重点監視としています。「② 上放れ待ち」では、西武ホールディングス(9024)の抵抗帯突破を注視します。以下の6銘柄は監視として掲載し、段階と未確認事項を分けて示します。

現在の段階の見方

  1. ① 底練り中:下落後、安値圏で値動きが落ち着いている。
  2. ② 上放れ待ち:安値を切り上げ、上値抵抗帯への接近・突破を待つ段階。
  3. ③ 上放れ確認:上値抵抗帯を終値で突破したことを確認した段階。

段階は値動きの状態を示します。順番どおりに進むとは限らず、前の段階へ戻る場合もあります。

掲載区分は別に示します。「候補」は必要条件を確認できたもの、「監視」は条件の不足や未確認項目が残るもの、「見送り」はその時点の掲載基準を満たさないものです。いずれも売買の推奨や株価上昇の保証ではありません。

今週の監視銘柄

現在の段階 銘柄 掲載区分 ポイント
① 底練り中 8111 ゴールドウイン 監視(重点) 52週安値から+6.7%、約9週のベース。MA収斂が進行
① 底練り中 4887 サワイGHD 監視 52週安値から+5.1%、約8週のベース。抵抗線まで約4.9%
① 底練り中 3116 トヨタ紡織 監視 長い下落後に安値圏で横ばい。短期線の回復待ち
② 上放れ待ち 9024 西武HD 監視(抵抗帯突破待ち) 抵抗線約3,707円まで0.3%。信用倍率0.56倍
② 上放れ待ち 2593 伊藤園 監視 抵抗線まで約3.8%。信用買残が減少し倍率も改善
② 上放れ待ち 3038 神戸物産 監視(決算日未確認) 抵抗線まで約6.2%。信用需給は大幅改善

② 上放れ待ち|西武ホールディングス

西武ホールディングス(9024)は10月9日終値3,696円。過去60営業日の高値分布から算出した上値抵抗線は約3,707円で、終値は抵抗線の約0.3%下まで接近しています。10月9日は高値3,730円まで上昇しましたが、終値では抵抗線を明確に突破していません。このため、現時点では「上放れ確認」ではなく「上放れ待ち」と判定します。
西武ホールディングス(9024)の2026年10月9日時点の分析図
2026年10月9日基準。終値3,696円と抵抗線約3,707円の位置関係を示す分析図。画像をクリックすると拡大できます。
チャート上では、底値から戻した後に一気に上昇するのではなく、抵抗線直下で値幅を詰めながら上値を試す形になっています。今回の「上放れ待ち」判定では、この抵抗線への接近と収斂を重視しました。 信用需給も改善しています。10月1日の信用買残235,600株・売残345,900株・信用倍率0.68倍に対し、10月8日は買残206,900株・売残368,800株・信用倍率0.56倍。買残整理と売残増加が同時に進んでいます。次回決算は11月12日予定で、決算Risk Gateは通常範囲です。

① 底練り中|ゴールドウイン

ゴールドウイン(8111)は52週高値から約32.2%下落し、52週安値からは約6.7%の位置です。安値更新が止まり、約9週にわたり低位でのベース形成が続いています。当時の評価では短中期線の収斂が観測され、底練り形状として監視最上位としました。現在の標準指標は5日・20日・60日・100日線です。当時の判定を新基準で再採点したものではありません。
ゴールドウイン(8111)の2026年10月9日時点の分析図
2026年10月9日基準。安値圏での推移と移動平均線の関係を示す分析図。画像をクリックすると拡大できます。
西武HDとは段階が異なり、ゴールドウインはまだ「抵抗線突破直前」というより、底練りの完成度を確認している段階です。チャートでは、長期下落後に安値圏で値動きが落ち着き、短期・中期の移動平均線が近づいている点を重視しています。 信用買残は10月2日の310,900株から10月8日の302,000株へ減少。8月には上期業績予想の下方修正があり、通期予想は据え置かれているため、チャートだけで評価を引き上げず監視扱いとしました。次回決算は11月5日予定です。

② 上放れ待ち|その他の監視銘柄

伊藤園(2593)は抵抗線まで約3.8%。10月5日の信用倍率3.16倍から10月8日は3.02倍へ改善し、買残も246,500株から236,500株へ減少しています。形状は良化していますが、過去の下落幅が比較的小さい点に注意が必要です。次回決算は12月1日予定です。 神戸物産(3038)は52週高値から約28.7%下落後、6月安値から約17.5%戻した位置です。信用倍率は10月1日の1.04倍から10月7日には0.55倍まで低下し、売残増加と買残整理が確認できます。上放れ準備としては良好ですが、次回決算日の確定確認が残るため引き続き監視とします。 BIPROGY(8056)は抵抗線まで約3.3%まで接近していますが、信用買残が10月2日の36,600株から10月8日の43,300株へ増加し、信用倍率も1.45倍から1.75倍へ悪化しました。週足形状だけなら候補ですが、今回は上位から外しています。

③ 上放れ確認|掲載対象はありません

本記事の基準日時点では、終値での抵抗帯突破に加え、出来高・需給・決算などの掲載条件を確認できた銘柄はありませんでした。

今週の見方

今週の重要な観測対象は、底値そのものより「底練り後半から抵抗線直下へ移った銘柄」です。特に9024は、価格と信用需給の両方で上放れ準備が進んでいます。ただし、抵抗線を抜けることを保証するものではなく、終値での突破とその後の値動きを継続して検証します。 本稿は売買の推奨や、翌日の値動きの予測を目的としません。10月9日終値までの観測であり、10月10日以降の株価を使って判断していません。

使用資料

信用残は株価基準日と公表タイミングが異なるため、最新公表済みデータを別基準日で管理しています。

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