今週の結論
「これから上がる株を探したいが、銘柄選びに時間をかけられない」という方に向けて、週末時点の監視銘柄とその根拠をまとめています。初心者にも分かるよう、上放れ待ちの意味と決算リスクを区別します。翌日の値上がりを保証するものではありません。
2026年10月16日(金)の確定終値を基準に、国内株式の底練り・上放れ準備を分析しました。株価は10月16日、信用取引残高は10月15日申込分(10月16日公表)を使用しています。
今週、正式候補として確認が完了した新規銘柄はありません。一方、継続的に注目する監視銘柄はサワイグループホールディングス(4887)とゴールドウイン(8111)です。また、BIPROGY(8056)では価格面で抵抗線突破が観測されましたが、正式判定は保留しています。
ただし、全市場の最終Gateと企業リスクの照合には未完了項目があります。「確認済み正式候補0件」は、全上場銘柄について不適合が確定したという意味ではありません。数字だけの一次抽出を正式候補に混ぜず、確認できた範囲だけを掲載します。
掲載区分と現在の評価
Chart Craftでは、週足の底値形成、移動平均線の収斂、出来高、信用需給、企業業績などを組み合わせて判断しています。一定の点数に届いたとしても、必須条件が未確定なら正式候補とは認定しません。
| 銘柄コード | 銘柄名 | 10月16日終値 | 総合評価 | 掲載区分 |
|---|---|---|---|---|
| 4887 | サワイグループHD | 1,665円 | 67/100 | 監視 |
| 8111 | ゴールドウイン | 2,222円 | 66/100 | 監視 |
| 8056 | BIPROGY | 5,062円 | 未確定 | 上放れ価格観測・判定保留 |
両銘柄とも急落後の安値圏にあり、直近は戻りを試しています。掲載した週足チャートの13週・26週移動平均線は当時の表示仕様であり、現在標準とする日足5日・20日・60日・100日線とは異なります。抵抗線の突破と出来高の裏付けを引き続き確認します。
正式候補の認定を見送っている理由
底練りとは単純に株価が下がったことではありません。下落後、支持水準が形成され、安値更新が鈍り、値幅が縮小し、上昇への準備が整う過程を指します。
両銘柄には安値圏での下げ止まりを探る値動きが見られますが、各週の高値・安値は単調な切り上げではありません。抵抗線未突破に加え、掲載時点の週足の移動平均線ではトレンド転換を十分に確認できず、出来高や業績リスクも確認が必要です。現在の標準である日足5日・20日・60日・100日線による再評価とは区別しています。そのため、正式候補とは区別して監視しています。
監視最上位|サワイグループHD(4887)
概要
10月16日終値は1,665円、Chart Craftの総合評価は67/100点・監視です。底練り判定期間は11週。実測週足では2026年5月22日週に大幅な下落があり、その後6〜10月はおおむね1,500円台後半〜1,700円台で下値を探る展開となりました。8月14日週安値1,550.5円、9月4日週安値1,558.5円、10月2日週安値1,584.5円は支持の観測点ですが、すべての週の安値が切り上がっているわけではありません。
チャート
実測週足では、5月15日週終値2,032.5円に対して、5月22日週は始値1,782.5円で始まり、高値1,824円、安値1,730.5円、終値1,768円でした。前週安値1,972.5円より当週高値が低く、週足に明確な価格の空白(窓)が生じています。同週の出来高は5,067,600株でした。10月16日週は始値1,640.5円、高値1,675円、安値1,612円、終値1,665円。13週移動平均は約1,629.65円、26週移動平均は約1,722.44円で、終値は13週線より上、26週線より下です。Chart Craftの分析基準による抵抗線は1,725円(終値から約3.60%上)、支持帯は1,511.74〜1,605.26円。抵抗線は直近26週線にも近く、突破の確認が課題です。なお掲載時の旧指標(5・10・20・50日線)による収斂率1.34%は過去の記録です。新標準の5・20・60・100日線による数値ではありません。

需給
10月15日申込分の信用買残は368,100株、売残は83,800株で、信用倍率は4.39倍です。直近5公表日の信用買残は6.05%減少しています。買い建玉の整理は観測できますが、信用倍率のみで上昇を予測することはできません。
業績
直近の第1四半期では、売上高が前年同期比4.3%増加した一方、営業利益は29.0%減少しました。通期営業利益予想は272億円で据え置かれています。次回決算発表は11月13日予定です。過去の品質管理問題も継続的に考慮すべき企業リスクです。
今後の確認ポイント
- 1,725円の主要抵抗線を終値で突破できるか
- 抵抗線に接近する際、出来高が増加するか
- 支持帯と直近の安値切り上げ構造を維持できるか
- 100日移動平均線の下降が鈍化・停止するか
現時点では、底練り後半の形状を監視する段階です。形状だけで買いを急ぐ根拠はありません。
次点|ゴールドウイン(8111)
概要
10月16日終値は2,222円、Chart Craftの総合評価は66/100点・監視です。底練り判定期間は11週。実測週足では2025年11月14日週に高値3,198円を付けた後に下落が続き、2026年8月7日週は始値2,285円、高値2,314.5円、安値2,031円、終値2,075円と大きく下落しました。その後は2,000円台前半で上下し、10月16日週には2,222円まで戻しています。8月7日週2,031円、9月11日週2,055.5円、10月2日週2,084円は支持の観測点ですが、毎週の安値が連続的に切り上がったわけではありません。
チャート
10月16日週の実測値は始値2,190円、高値2,233円、安値2,150.5円、終値2,222円です。13週移動平均は約2,164.04円、26週移動平均は約2,174.98円で、終値は両線の上にあります。ただし、長期の下落から持続的な上昇トレンドへ転換したとはまだ断定できません。主要抵抗線は2,314.5円(終値から約4.16%上)、支持帯は1,993.84〜2,117.16円です。直近の週足では抵抗線を上回っておらず、出来高を伴う突破の確認が必要です。掲載時の旧指標(5・10・20・50日線)による収斂率1.53%は過去の記録です。新標準の5・20・60・100日線による数値ではありません。

需給
信用買残は287,500株、売残は66,800株、信用倍率は4.30倍です。信用買残は直近5公表日で4.80%減、4週比較で27.76%減となっています。過去の信用買い建玉が整理されている点は観察材料ですが、将来の上昇を保証するものではありません。
業績
直近第1四半期の営業利益は前年同期比82.1%減少し、上期営業利益予想も70億円から42億円へ下方修正されています。次回決算は11月5日予定です。需給が改善していても、業績面の下振れリスクを軽視できません。
今後の確認ポイント
- 2,314.5円の抵抗線へ接近・突破できるか
- 突破時に出来高が増えるか
- 2,084円を含む安値切り上げ構造が保たれるか
- 11月5日の決算に向けて業績リスクが変化しないか
現在は正式候補ではなく、底練りの完成度を継続して確認する監視段階です。
上昇初動の確認待ち|BIPROGY(8056)
BIPROGYは10月16日終値が5,062円となり、事前に観測した主要抵抗線4,934円を2.59%上回りました。価格面では上放れの事実を確認しています。
ただし、直近5営業日に下落日がなく、正式な出来高評価の一部が定義不能のため、100点満点の正式採点は完了していません。直近5営業日の上昇率は7.70%、RSIは70.65であり、上昇が一定程度進んでいる点にも注意が必要です。
抵抗線突破という価格観測と、正式な上昇初動候補としての認定は同じではありません。このため本記事では判定保留として扱います。
今週のまとめ
10月16日時点で確認済みの正式買い候補はありません。ただし、全市場の最終確認は未完了であり、「全銘柄に該当なし」と断定するものではありません。
サワイグループHDは2026年5月の窓開け下落後、安値圏での値固めが続いています。10月16日終値は13週線を上回る一方で26週線を下回り、抵抗線1,725円の突破が課題です。ゴールドウインは8月の急落後に戻し、10月16日終値は13週・26週線を上回っていますが、抵抗線2,314.5円には未達です。いずれも出来高・信用需給・決算リスクを含めて再評価し、正式条件がそろうまでは監視を継続します。
本記事について
本記事は2026年10月16日までに確認されたJPX総研提供の株価データ、JPX銘柄別信用取引残高(10月15日申込分・10月16日公表)、各社IRおよびChart Craftの選定基準に基づきます。全市場の最終照合には未完了項目があります。掲載チャートは2025年10月1日〜2026年10月16日の実測日足OHLCVから週足を集計したものであり、掲載時点の株価推移を示します。
本記事は情報提供を目的とし、特定の金融商品の購入・売却を推奨しません。株価の上昇・利益を保証するものではなく、価格変動による損失の可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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